2025/06/03 11:35

これは中学生の時の話。


生徒会の役員をしていたので、その日はちょっと遅くまで学校に残っていました。
日も暮れて、電気が点いているのは職員室と生徒会室だけ。
そんな中、友達と二人でトイレに行きました。

トイレは二枚扉の引き戸。
左右どちらからでも開けられるようになっていますが、建付けが悪くなっていたのか、左側は開かない。
右側を開けるのもガタガタと音がします。
電気のスイッチは入って左側の壁。

ガタガタと扉を開けて、ガタガタと閉めて、電気を点けて、それぞれトイレへ。

ちょっとすると、「コンコン」。
友達が入っているトイレのドアをノックする音が。
「誰~?」という友達の声。
返事はない。
そしたらわたしが入っているドアも「コンコン」。
「誰?」と言った瞬間、電気が消えて真っ暗に・・・!

電気はすぐ点いたんだけど、急いで出て見たけど誰もいない。
ドアも閉まっている。

急いで他の人たちがいる所に戻って「誰かトイレに来た?」って聞いたけど、誰も行ってないと言うんですよね。
考えてみれば、ドアを開け閉めする音はしなかった・・・。

友達は泣き出すし、何が起こったのかまったくわからないまま。
この出来事はそれなりに怖かったのでよく覚えています。