2025/10/08 15:20
「石は行く先が決まっている」と言われたりしますが、猫もそうなのか?というお話。
捕獲に行ったりはしないので、「保護したけどお世話できない」という子猫を預かります。
(これには条件を設けさせていただいております)
二年前、お客様からSOSが。
保護された黒猫の子猫は目も開いてなくて、ハピドラ史上最小の100g・・・。
保護した二匹目の黒猫なので、暫定ネームは「くろに」。
このくろに、順調に育ってはいたのですが、母乳をあまり飲んでいないので免疫力が弱かった。
ある日、緊急事態が発生。
急いで獣医さんに!となったのですが、折しも世間は三連休中。
診てくれる獣医さんを探して駆け込みました。
その獣医さんがくろにを一目見て「この猫はいい猫だ!かわいい、賢い、品がある!」と絶賛。
その先生のおかげでくろには順調に回復。
しかし一向に里親さんが決まらない。
猫風邪をひいていたので、夜はOKUの家にお泊まり。
( ないとう家は先住猫がいて、感染の可能性があるので )
昼間はお店で遊ばせながらお世話をし、お客様にお披露目しながら里親さん探し。
「かわいいかわいい」と言われ検討してくれたりするけど、マッチングしない。
30匹くらい里親さんを見つけてきましたが、こんなに苦戦したのは二回目・・・。
不思議なくらいに決まらない。
ハピドラでは珍しいことです。
そうこうしているうちにお盆になり、OKUが実家に帰省。
猫風邪も治ったので、ないとう家に連れて帰りました。
数日いると、家にも先住猫にも慣れてきたくろに。
お盆期間中に一度受診した時、先生に
「かわいいかわいいって言われるけど、全然里親さんが決まらないんです」って言ったら、
「こんなにいい猫を人にやるな、もったいない!あなたが飼いなさい」と言われたりして・・・。
でもわたしは飼うつもりはなかったんですよね。
で、お盆休みが終わった後、二人揃ってコロナになったんです。
人生初コロナ。
熱が下がらなくて、8日間休みました。
8日も家にずっといたら、くろにはすっかり慣れてしまい・・・。
そりゃそうだ。
飼うつもりはなかったけど、すべての矢印はわたしに向かっているような・・・。
しかし、ほんとに決まらないので、結局わたしが里親になることに決めました。
その後。
「飼いたくて検討してたんです」って、なんと!3件も!!
はよ言わんかい!!!
「くろにはないとう家がよかったんだよ~」とOKUは言います。
そうだったのかもしれないな、と思います。
猫が行き先を選ぶ、ということもあるんだな~、というお話でした。
写真は子猫の時のくろに。
障子を破るのにハマりました・・・。
